
京都白川が流れる祇園新橋、橋を渡り右側に松竹映画武士の家計簿のプロデューサー元持さんの生家です。

四条花見小路通、すぐ周辺に忠臣蔵大石家老が通ったと言われている一力亭があります。

昭和50年祗園甲部歌舞練場周辺の画像です。

サクラの名所京都祇園辰巳神社・昭和時代は市民の憩いの場所でした、現在は殆どが観光客です。
「世界一の観光都市」という華やかな称号の裏で、京都がいま、音を立てて悲鳴を上げています。
中心部の地価は1年で12%も跳ね上がり、市民の足である市バスは観光客で溢れ、地元の人々が乗ることさえ叶わない。私が生まれ育った祇園・辰巳神社周辺の静かな石畳も、今や喧騒の中に埋もれてしまいました。京都は今、「観光客のための博物館」になるか、「人々が息づく故郷」であり続けるか、まさに分岐点に立っています。
本記事では、最新動画「岐路に立つ京都」の内容を精査し、2026年から本格化する京都の「反撃」──交通・住宅・税制の3大改革について、祇園育ちの視点を交えて詳しく解説します。
1. 輝かしい成功がもたらした「ヘビーな代償」:京都の光と影
京都が世界中から愛されることは喜ばしいはずですが、その人気が逆に町を苦しめるというジレンマに陥っています。
1-1. オーバーツーリズムの残酷な現実
「観光客が多すぎて道が通れない」「バスが満員で市民が買い物にも行けない」。これは単なる不便ではなく、生活の破壊です。動画では、静かな環境を求めてやってきた観光客自身も満足度が下がるという、誰も得をしない「共倒れ」の状況が指摘されています。
私が子供の頃の祇園は、夕暮れに三味線の音が聞こえる、静かな生活の場でした。今は飲食ビルが建ち並び、異国の言葉が飛び交う「観光地」に様変わりしてしまいました。私がその付近へ行くのを躊躇う理由は、思い出の中の京都が汚されるような、寂しさがあるからです。
1-2. 不動産バブルと「住めない町」
京都中心部(特に中京区・下京区など)の地価は、驚異的な上昇を見せています。
投資マネーの流入により、たった1年で1割以上も土地の値段が上がりました。一方で、中古住宅の価値は下落するという「歪な市場」が形成されています。
土地が高すぎて普通の家族は家を買えず、若者が市外へ流出していく。このままでは、京都から「生活の匂い」が消えてしまいます。
2. 京都の反撃開始:未来を救う「3つの柱」
しかし、京都は黙って衰退を待っているわけではありません。2025年末から2026年にかけて、具体的な「特効薬」が投入されます。
① 交通の柱:観光特急バス「乗り分け」の導入
市民のバス混雑を解消するため、2025年12月から「観光客専用バス」の実証運行が始まります。市民と観光客の動線を物理的に分けることで、生活の足を守る画期的な一手です。
② 住宅の柱:若い世代への住宅購入補助金
市外へ流出する子育て世代を呼び戻すため、多額の補助金制度が動き出しています。実際に「この制度があったから市内に住む決心がついた」というリアルな声も届いており、行政の強い意志が感じられます。
③ 税制の柱:日本初、野心的な「空き家税」
これが最も注目すべき取り組みです。放置されている空き家に課税し、「使うか、貸すか、売るか」を促す制度です。
- 目的: 眠っている家を市場に呼び戻し、住宅不足と高騰を抑制する。
- 巧みな設計: 活用しようとしている(売り出し中など)家には課税されない、柔軟な仕組みです。
3. 京都再生へのロードマップ:2026年から2029年へ
これらの政策は、単なる理想論ではなく、すでに具体的なスケジュールが組まれています。
| 時期 | 実施内容 |
|---|---|
| 2025年12月 | 観光特急バス(乗り分け)の実証運行開始 |
| 2026年〜 | 子育て世代への住宅支援金の本格運用 |
| 2029年度 | 「非居住住宅利活用促進税(空き家税)」スタート |
交通、住宅、そして税。これら3つの段階的なアプローチが、京都を再び「住める町」へと変えていくことが期待されています。
4. 結びに:京都の挑戦から私たちが学ぶべきこと
京都が目指しているのは、観光客を排除することではありません。「観光客と市民、双方が幸せになれるバランスを取り戻すこと」です。
観光地がただの博物館になってしまったら、その町の魂は死んでしまいます。そこに人が住み、生活の営みがあり、三味線の音が響き、お正月に日の丸が掲げられるような日常があってこそ、京都は京都であり続けるのです。
良い国、良い町であり続けてほしい。その願いを込めて、私たちはこの京都の変革を注視していく必要があります。