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音楽と映画で見える時代の変化|79歳後期高齢者が語る日本と世界の世相

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日本と世界の世相、音楽・映画文化の 変化のイメージ画像 AIと創造的対話:AIと探る社会の未来

私は79歳の後期高齢者です。若い頃、紅白歌合戦は一年を締めくくる国民的行事でした。テレビの前で家族が集い、歌を聴きながら一年を振り返る──そんな光景が当たり前だった時代を、今も鮮明に覚えています。

当時は、映画主題歌、アメリカのオールディーズ、フランスのシャンソン、イタリアのカンツォーネ、イギリスからはビートルズ、そして南米のタンゴやラテン音楽まで、実に多様な音楽が日本に流れていました

それに比べると、現在流行している音楽は踊り中心で、歌詞が耳に入りにくいものが多いと感じます。
この違和感は、単なる世代差なのでしょうか。それとも、時代そのものが変わったのでしょうか。

紅白歌合戦が象徴していた「情緒の時代」

昭和から平成初期にかけての日本は、音楽や映画を通じて情緒を大切にする社会でした。

  • 映画主題歌は、物語の余韻を心に残した
  • 歌詞には人生、恋、別れ、希望が込められていた
  • 海外音楽は異国文化への憧れと想像力を育てた

歌は「踊るため」ではなく、「感じるため」にありました。音楽は単なる娯楽ではなく、人の心を整える役割を果たしていたのです。

なぜ現代の音楽は踊り中心になったのか

現在の音楽が大きく変わった背景には、社会構造の変化があります。

SNSと動画文化の影響

TikTokやYouTubeなどの普及により、音楽は短時間で注目を集めることが求められるようになりました。

  • 15秒〜30秒で印象に残る
  • 歌詞よりリズムや振り付けが重視される
  • 何度も味わうより、次々と消費される

この結果、深い物語性や情緒は、表舞台から見えにくくなりました。

金銭優先に見える現代日本の世相

私が感じる「殺伐とした空気」は、個人の感想ではありません。日本社会全体が余裕を失っていることが大きな原因です。

  • 長引く経済停滞
  • 物価上昇と老後不安
  • 将来が見えにくい若者世代

その結果、人々は優しさよりも効率、情緒よりも結果を求めるようになりました。音楽や映画もまた、その影響を強く受けています。

世界の世相を分かりやすく見る

この傾向は日本だけではありません。世界全体が大きな転換期にあります。

アメリカ

かつての「夢の国」は、競争と分断の社会へと変化しました。文化よりもビジネスが優先される場面が増えています。

ヨーロッパ

伝統文化を守りたい思いと、経済問題・移民問題との間で揺れ動いています。

世界共通のキーワード

  • 不安
  • 分断
  • スピード重視

世界は今、「心の時代」から「生き残りの時代」へ移行しているのです。

それでも情緒は消えていない

重要なのは、情緒が消えたわけではないということです。ただ、目立たなくなっただけなのです。

昭和歌謡を大切に聴く若者、静かな映画を好む人、歌詞の意味を考える世代は、確実に存在しています。

79歳の私が伝えたいこと

時代が変わっても、人の心そのものは変わりません。変わったのは、速度と優先順位です。

私たちが育ってきた音楽や映画は、人間らしさの宝庫です。それを語り、残すことは、これからの時代にとって大きな意味を持ちます。

まとめ|音楽と映画は時代を映す鏡

音楽や映画を通して世相を見ると、現代社会の姿がはっきりと浮かび上がります。情緒を大切にしてきた時代を知る私たちの視点は、これからの日本に必要な「心の指針」になるはずです。

この文章が、同じ違和感を抱く方々の心に、少しでも寄り添えれば幸いです。

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