親が子を見送る悲しみ
52歳で逝った友人の娘に想う命の重さと家族の絆
🌸 2年間の闘病、そして永遠の別れ
それから2、3年、抗がん剤治療を受けながら、希望をつなぎ続けました。毎週一度の抗がん剤治療――その辛さは、想像を絶するものだったでしょう。副作用に苦しみながらも、家族のために必死に生きようとした彼女の姿が、目に浮かびます。
友人も私も、今年79歳を迎えました。娘さんは赤ちゃんの時から知っています。彼女が生まれた時の喜び、成長していく姿、結婚して母となった姿――すべてが昨日のことのように思い出されます。
たった一言、
「長生きしすぎた」と。
子供の早い旅立ちの辛さは、見ているだけで身に沁みます。親が子を見送るという、自然の摂理に反する悲しみ。その重さを、友人の涙が物語っていました。
💫 私自身の闘病体験
- 心筋梗塞を発症。死の淵をさまよい、命の儚さを知る。
- ペースメーカー装着。心臓病1種1級の認定を受ける。
- 友人の娘さんの通夜。命の重さを再び噛みしめる。
36歳以降、私は全く違う感覚で人生を歩んできたと思っています。死と隣り合わせの日々が、私に多くのことを教えてくれました。だからこそ、彼女の2、3年の闘いの苦しさが、痛いほど理解できました。
友人にかける言葉が見つかりませんでした。ただ、「苦しまずに亡くなったことは良かったよ」とだけ伝えました。それが精一杯でした。
👪 受け継がれる家族の伝統
友人の母親を、私はとても尊敬していました。とても地味な方でしたが、家族を守り抜く強さを持った、素晴らしいお母さんでした。
娘さんもよく似ていました。派手なことは何もなく、家族を大切にすることを何よりも優先していました。2人の子供を育て、懸命に生きている姿を、私は近くで見ていました。
次女の娘さんは、今回初めて会ったのですが、祖母、母によく似て、質素で凛とした佇まいでした。良い伝統が、確かに受け継がれていると実感しました。
これからも続いていきますように――
🙏 友人の言葉と、自分への問いかけ
友人が言った言葉が、今も心に残ります。
その言葉は、そのまま私自身にこだまのように返ってきます。過去の行いが、今の自分を作っている。そして、今の行いが、未来を作る――。
友人の娘さんの早すぎる死は、私たちに多くのことを教えてくれました。命の儚さ、家族の絆の尊さ、そして今を大切に生きることの重要性。
🌟 この通夜から学んだこと
- 命は有限である
明日何が起こるか分からない。だからこそ、今この瞬間を大切に生きる。 - 家族の絆は何よりも尊い
お金や名誉よりも、家族との時間、家族を守ることが何よりも大切。 - 質素でも芯のある生き方
派手さはなくても、家族を守り抜く強さこそが、本当の豊かさ。 - 良い伝統は受け継がれる
親の背中を見て育った子は、同じように子供を育てる。良い連鎖を作りたい。 - 過去の行動が今を作る
後悔のない生き方をするために、今日の行動を大切にする。
🕊️ 結びに代えて
この気持ちを、私はブログ記事にしようと思いました。この想いを忘れないために。そして、同じような経験をした方々に、少しでも寄り添えればと思います。
52歳で旅立った彼女の魂が、安らかでありますように。そして、残された家族が、悲しみを乗り越えて、また笑顔で過ごせる日が来ますように。
私たち一人ひとりが、今日を大切に生き、家族を愛し、後悔のない人生を送ること――それが、彼女への最大の供養になると信じています。
この記事を読んでくださった皆様も、
どうか今日という日を、大切な人との時間を、
かけがえのないものとして過ごしてください。