
自己肯定感を高める最強のフレーズ。
それは「教えてほしい」です。
なぜこの言葉がこれほど効果的なのか、
79歳の私の経験からお話しします。
なぜ「教えてほしい」が最強なのか
①立場の逆転
普段は「教えられる側」の高齢者が「教える側」に。
心理的効果:
上下関係ではなく対等
尊重されている実感
自分の価値の再確認
②知識・経験の価値の再発見
「自分の経験なんて古い」
「今の時代には役に立たない」
そう思っている高齢者は多いです。
でも「教えてほしい」と言われると:
自分の経験に価値がある
まだ必要とされている
若い世代に貢献できる
私が「教えてほしい」と言われた時
孫から:
「おじいちゃん、仕事で大変な時、どうやって乗り越えたの?
教えてほしい」
この一言で:
60年前の苦労が報われた気持ち
孫の役に立てる喜び
人生の意味を再確認
効果的な「教えてほしい」の使い方
パターン①人生経験を聞く
質問例:
仕事について:
「お父さんが一番苦労した仕事は?どうやって乗り越えたの?」
人間関係について:
「職場の人間関係で悩んだことある?どう対処したの?」
決断について:
「人生で一番大きな決断は?何を基準に決めたの?」
私が答えた経験
息子から仕事の相談を受けた時:
「お父さん、部下の指導で悩んでいるんだけど、どうしてた?」
40年前の経験を話しました:
当時の失敗談
学んだこと
今でも大切にしている考え方
息子の反応:
「やっぱり時代が変わっても、人間の本質は同じだね。参考になった」
この会話で私が感じたこと:
自分の経験が無駄ではなかった
世代を超えて役に立てた
まだ価値のある存在だ
パターン②技術・スキルを教わる
質問例:
料理:
「お母さんの肉じゃが、どうやって作るの?教えて」
裁縫:
「ボタンの付け方、教えてもらえる?」
家事の知恵:
「昔の人の節約術、教えてほしい」
リハビリ仲間の例
75歳の女性の話:
娘から「お母さんの煮物の味、教えてほしい。子どもに伝えたい」
と言われました。
結果:
毎週末、一緒に料理
レシピノート作成
孫も参加するように
「家の味」の伝承
自己肯定感が劇的に向上
娘さんの言葉:
「お母さんから教わった料理を作ると、子どもが『おばあちゃんの味だ!』って喜ぶの」この言葉が、お母さんの生きがいになりました。
パターン③時代背景・歴史を聞く
質問例:
昔の暮らし:
「子どもの頃、どんな遊びをしてた?」
時代の変化:
「昭和と令和、何が一番変わったと思う?」
家族の歴史:
「うちの家族のルーツ、教えてほしい」
私の経験
孫(中学生)から:
「おじいちゃんが子どもの頃の京都、どんな感じだった?
歴史の宿題で調べているんだ」
話した内容:
戦後の京都の様子
町の変化
人々の暮らし
今も残る建物の昔
孫の反応:
「教科書に載ってない話、すごく面白い!クラスで発表したい」
この経験から:
自分の記憶が歴史の証人
次世代への貴重な情報
「語り部」という役割
「教えてほしい」を成功させるコツ
①本気で聞く
❌ 形だけの質問:
「ふーん、そうなんだ」と上の空
✅ 真剣に聞く:
メモを取る
質問を深掘りする
感想を述べる
②具体的に質問する
❌ 漠然とした質問:
「昔の話、聞かせて」
✅ 具体的な質問:
「お父さんが30歳の時、どんな仕事をしていたの?」
③時間を作る
❌ 忙しそうにしながら:
「ちょっと話聞かせて」(スマホを見ながら)
✅ 専念する時間:
スマホを置く
向き合って座る
時間を十分に取る
④記録に残す
方法:
録音する(許可を得て)
ノートにまとめる
動画を撮る
家族で共有する
効果:
本人も嬉しい
家族の財産になる
次世代に残せる
私が妻に「教えてほしい」と言った話
60年の家事の知恵
最近、私から妻に聞きました:
「60年間、どうやって家事をやりくりしてきたの?教えてほしい」
妻の反応:
最初は驚いていましたが、嬉しそうに話してくれました。
学んだこと:
限られた予算での工夫
時間の使い方
優先順位のつけ方
家族への愛情の注ぎ方
この会話の効果:
妻の60年の努力を改めて認識
感謝の気持ちが深まった
対等なパートナーという実感
お互いの自己肯定感向上
質問すべき具体的なテーマ
①人生の転機
「一番大きな決断は?」
「人生が変わった出来事は?」
「後悔していることは?」
②困難の乗り越え方
「一番辛かった時期は?」
「どうやって乗り越えたの?」
「今の自分にアドバイスするなら?」
③価値観・信念
「大切にしている言葉は?」
「人生で学んだことは?」
「若い世代に伝えたいことは?」
④具体的なスキル
料理のレシピ
生活の知恵
趣味の技術
仕事のノウハウ
⑤家族の歴史
「どうやって出会ったの?」
「子育てで大変だったことは?」
「家族の伝統は?」
「教えてほしい」の連鎖効果
個人 → 家族 → 社会
個人レベル:
自己肯定感の向上
家族レベル:
世代間のつながり強化
社会レベル:
知恵と経験の伝承
私のブログがまさにこれ
79歳の経験を「教えてほしい」と言ってくれる読者:
↓
私の自己肯定感向上
↓
もっと良い情報を発信しようという意欲
↓
読者の問題解決
↓
社会への貢献
注意点
①説教にならないように
高齢者は話が長くなりがちです。
家族ができること:
適度に相槌を打つ
質問で話題を戻す
時間を区切る(優しく)
②否定しない
「今の時代は違う」と否定しない。
代わりに:
「当時はそうだったんだね。今は〇〇だけど、基本は同じだね」
③価値を認める
「そんな話、聞いても意味ない」は絶対にNG。
必ず:
「勉強になった」
「参考にする」
「教えてくれてありがとう」
まとめ
「教えてほしい」の効果:
最強の自己肯定感向上フレーズ
高齢者の経験に価値を与える
世代間のつながりを作る
家族の絆を深める
知恵の伝承につながる
実践のポイント:
具体的に質問する
本気で聞く
記録に残す
感謝を伝える
継続する
79歳からのメッセージ:
「教えてほしい」と言われることほど嬉しいことはありません。
自分の人生に意味があったと実感できます。
次回は「妻への感謝が自己肯定感を高めた話」をお伝え出来ればと思っています。