
79歳が語る「仲直り」の力:30年の友情を取り戻した朝の電話
はじめに
人生も後半に入ると、大切な人との関係について深く考えることが多くなります。
今日は私にとって特別な日となりました。2年前にちょっとしたことで疎遠に
なってしまった30年来の友人と、ついに関係を修復することができたのです。
疎遠になったきっかけ
2年前、私の何気ない一言が相手を深く傷つけてしまいました。
言葉の力の大きさを改めて実感した瞬間でした。
その後偶然お会いした際に謝罪はしましたが、
それ以来連絡を取り合うことはありませんでした。
毎日のように「いつか電話をしよう」と思いながらも、
なかなか勇気が出ない日々が続いていました。
相手がまだ心を閉ざしているのではないかという不安が、
行動を躊躇させていたのです。
勇気を出した朝の電話
今朝、ついに意を決して電話をかけました。
しかし、応答がありません。
「やはりまだ許してもらえていないのか」と半ば諦めかけていたところ、
約2時間後に折り返しの電話がありました。
「元気でしたか」という私の挨拶に、相手は「もう80歳になった」と答えました。
そういえば私も79歳。お互いの年齢を改めて意識した瞬間でした。
驚きの展開
話を進めていくと、驚くべきことが分かりました。
相手も同じように、私に連絡を取ろうと思っていたというのです。
お互いが同じ気持ちでいながら、2年という月日が過ぎてしまっていたのです。
この瞬間、心の中でもやもやしていたものが一気に
晴れていくのを感じました。
長い間重くのしかかっていた心の荷物が、ついに降ろせたような解放感でした。
人間関係修復の教訓
1. 年齢を重ねると時間の大切さを実感する
79歳、80歳という年齢になると、残された時間の貴重さを痛感します。
大切な人との関係を修復するのに「遅すぎる」ということは
ありませんが、早いに越したことはありません。
2. 相手も同じ気持ちでいることが多い
今回の経験で学んだのは、こちらが関係修復を望んでいるとき、
相手も同じ気持ちでいることが案外多いということです。
お互いが連絡を取りたがっているのに、プライドや不安が邪魔をしてしまうのです。
3. 「折れる姿勢」の大切さ
人間関係の修復には、どちらかが最初の一歩を踏み出す必要があります。
プライドを捨てて「折れる姿勢」を持つことで、
こじれた関係も元に戻すことができるのです。
4. 謝罪の継続的な効果
以前に一度謝罪していたことが、今回の和解につながったと感じています。
その場では完全に関係が修復されなくても、真摯な謝罪の
気持ちは相手の心に残り続けるものです。
まとめ30年という長い友情は、2年の空白期間を経ても復活できました。
人生の先輩として若い方々にお伝えしたいのは、大切な人との関係で問題が
生じたときは、勇気を持って最初の一歩を踏み出してほしいということです。
相手を傷つけてしまったなら素直に謝罪し、関係修復を望むなら自分から連絡を取る。
そんな「折れる姿勢」こそが、人間関係を豊かにする秘訣だと実感した一日でした。
人生に遅すぎることはありません。今日という日も、
新しい始まりの日になり得るのです。