中古マンション値引きの実態 売り出し1年で2割安
不透明な中古マンション市場
世界的に景気の減速が報道される中、影響を受けるのは当然なのか。
以下のような記事が掲載された、参照していただきたい。
金融機関の住宅ローン金利引き下げ競争が激しくなり、住宅を買いやすい状況が続いている。
マンションの売買で気になるのが資産価値。
マンションを売りに出すといくら位で売れるのか。そもそも、いくらで売り出せばいいのか。
そういったことを考えている人にとっては興味深いデータがある。
■3カ月以内に売るなら5~9%引きで
不動産情報会社の東京カンテイ(東京・品川)がまとめた、
中古マンションの売り出し価格と成約価格の乖離(かいり)率調査だ。
同一マンションの同一居室で売り出し価格と成約価格の両方を把握できる物件の取引事例を一つ一つ
照合し、その価格乖離率(値引き率)や、成約までにかかった期間(売却期間)を分析したものだ。
これによると、首都圏の中古マンションの値引き率は売却期間が
長くなるほど大きくなっていることが分かる。
具体的には、売り出し後1カ月以内に成約した物件の平均値引き率は3.77%だった。
1カ月超2カ月以内は6.73%、2カ月超3カ月以内は8.90%。
不動産取引における専属専任媒介契約・専任媒介契約の有効期間である
3カ月以内の平均でみると5.13%だ。
これは「3カ月以内に売買を成立させたい」と考える場合、おおむね売り出し価格から約5%安い
水準を成約価格の目安としておけば「なんとか売買が成立する」、約9%引きを覚悟すれば
「ほぼ成立する」ということだ。
3000万円で売り出す物件の場合は「約2846万円(5.13%安)でなんとか売買が成立し、
約2733万円(8.90%安)でほぼ成立するということになる。
もちろん、これはあくまで平均値をもとにしたモデルケースとしての話だが……。
■1年たつと半分が2割超値下げ
もう少し長期も見てみよう。
5カ月超6カ月以内の平均値引き率は14.34%。
11カ月超1年以内は19.52%。売り出し期間が長期化している、
つまり売れ残り物件の成約には大幅値下げも必要になる。
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